瑠惟夏の日記

日々の出来事を。

真面目に生きすぎている僕たち。終演。

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昨夜09.15は、自主企画イベント「真面目に生きすぎている僕たち」本番でした。

 

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昨日の景色を思い出させる半透明の布を被りながら玄関でこの文章をスマホに打ち込んでいます。

 

自分自身のためにもお伝え仕切れなかった昨日のイベントに対して、そして各関係者の皆様への気持ちを綴ろうと思います。

 

今回「真面目に生きすぎている僕たち」という、いかにも重々しいタイトルを付けた時にすぐ、吉岡オリオンさん、玖咲舞さん、麻友さんにお声がけさせていただこうと決めておりました。

 

お三方共、共演する機会があったのですがライブで大分私の心を救いもし、えぐりにかかった方々です。

 

そして関係者各位にも改めまして感謝を。大分大分長文なので最後にそれぞれの方へのメッセージを書かせていただきました。気になる方はスクロールしてくださいませ…笑。

 

「真面目に生き過ぎる」とは一体どんな意味なのか、MCでもお伝えしましたが、その意味がハッキリしたのは9.14の深夜でした。

 

考え過ぎて夜中の3時に富士そばいっちゃったよね。寝たの朝5時でしたよ。参っちゃうなあ。←

 

私にとっての「真面目に生きる」とは、1日1日しっかり考え抜けているのかということ。毎日自分にとっての目標は変わります。

 

9.15の私の真面目に生きるということは、「関わってくださった皆様に感謝を伝えること、来てくださった皆様に楽しんでいただくこと、自分自身がやりたかったパフォーマンスを出し切ること」でした。

 

私は皆様のお陰で昨日も生き抜くことが、真面目に生きすぎることが出来たんです。

 

真面目すぎると、たしかに苦しい事も多いです。納得できなかったり、思い通りにならなかったり、自分の性格の嫌なところだったり、人との関わりだったり、普通気にしなくても良いような部分を考え込み過ぎて自分の首をしめてばかり。呼吸するのが辛くなる毎日です。

 

でも、その溜めに溜めた感情を形にする事ができる音楽があるからこそ、私は歌うことをやめられないのです。

 

昨夜はそれが約3時間フルで楽しんでいただけた夜になったと確信しています。

 

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▲会場はこんな感じでした。

 

泣いている方、体を揺らしている方、まっすぐ演者を見ている方、目を瞑って考えながら聴いている方、沢山のスタイルで過ごせる空間になっていて凄く嬉しかったです。

 

<昨夜のセットリスト>

1.何をもって

2.救済

3.人間なんて

4.smorking love

5.noisy dream

6.ディストーション

7.正しい橋の渡り方

8.F

アンコール.地団駄のダンス

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https://www.mahocast.com/at/music/185

(こちらのライブ配信アーカイブから、1曲目以外はご視聴いただけます)

 

帰り道に沢山の方が、改めて「何をもって真面目に生きるとは何か」を考えていただけたとしたら有り難い限り。

 

素敵な時間を、生きる意味を私に与えてくださって本当に皆様ありがとうございました。

 

しかしここで満足をしてはいけません。

結果としては無断キャンセルもいくつか出たし(お仕事の都合の方は仕方ない!)パフォーマンスだってもっともっと磨きたいと思ったし、周りへの配慮だって足りなかった所が沢山ありました。

 

無断キャンセルっていうのは、つまりは「本当はそんなに行く気がなかった」。だから起こる現象なんです。素晴らしい空間と音楽が溢れた夜だったら尚更、観に来ていただけなかったという事実が悔しく悔しく仕方がありません。実力が足りなかったんです。

 

「あーあ勿体無い!来ないとか本当に損してる!」そんな事を思いつつ、やはり自分を責めてしまいます。私はもっと強くなりたい。

 

もっと私に出来たことは沢山あった、もっと準備するべきだった、有言実行できなかった事があったな。なんて事で頭が埋まりつつあります。

 

「とりあえず楽しかった!最高!」で終わってしまうのは簡単だけど、まだまだ険しい山が目の前に立ちはだかっています。誰かに頑張れ頑張れ!と応援していただいても、最終的に足を動かしてその山を越えるのは私自身なんです。

 

とはいえ、各種SNSでのイベントに対する投稿も私を強くさせます。

 

来てよかった、聴いてよかった、そんな言葉を今までで一番いただけた夜でした。

 

9.15に代官山NOMADを選んでくださってありがとうございます。

 

こんな私ですが、

また私は今日から頑張ります。とりあえず次は10/1のライブを楽しみ頑張るぞ!

年内はこのライブで最後です。ご予約お待ちしてます。

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本当に全ての皆様に感謝を。

後日9.15の思い出ムービーを制作して投稿予定。お楽しみに!

 

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さて、ここからは冒頭にお伝えしていたそれぞれの関係者様へのメッセージとなります。

 

気になる方は読んでください!笑

 

<吉岡オリオンさん>

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しっかりとした出会いはオリオンさんのリリースワンマンリハ。彼女のワンマンで私がコーラスをやらせていただくことになり、初めて彼女の歌をしっかりと聴き込みました。

 

彼女の繊細さや優しさ、臆病さは非常に共感できる部分があるし、コツコツと一歩一歩着実に歩く姿は愛おしくて、私に嫉妬心と勇気を与えてくれました。東京で歌を歌い始めてからの初めての感情でした。

 

ライブ活動のペースをゆるやかにしていると聞いていたし、ライブの三日後には海外に行くとも聞いていたのですが、引き受けてくださって本当にありがとうございました。

 

沢山の人に聴いてもらえて、とても嬉しかった。久しぶりに聴いた彼女の声は磨かれていてピッカピカだった。まさしくオリオンだ。素敵な時間をありがとうございました。

 

<玖咲舞さん>

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舞さんとのキューピッドは実はオリオンさん。

昨日の舞さんのMCでそれを初めて知った方も多かったのではないでしょうか。

「瑠惟夏さん絶対好きだから!!」というオリオンさんの仰る通り、初見から好きが溢れたシンガーソングライターさんでした。

 

彼女は「私は全然真面目過ぎじゃない」なんて仰ってましたが、この方のストイックさは尋常じゃありません。常に自分に厳しく、鞭を打ち、なんのこれしきと何度も何度も奮い立たせて活動している姿は、胸がギュッとなります。だから曲聴いたら泣いちゃうんだろうな私。笑

 

出会ってくださってありがとう。今回のライブでも貴方の音楽と立ち振る舞い、眼差しに心えぐられました。もっともっと羽ばたいてほしい、いや羽ばたくでしょう。これからも私を泣かせてください。

 

<麻友さん>

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麻友さんとの出会いは今回の会場でもあった代官山NOMADさんでのブッキングライブ。

 

2回ご一緒させていただきましたが、一言一言が愛に溢れていて、それでいてきっと沢山の山を越えてきたからこその今の彼女なんだろうなと感じておりました。「不幸なくらいがちょうど良い」という歌詞で涙腺が崩壊したことを未だに覚えております…。

 

まさか本番前にも泣かされるとは思ってもみませんでした…(ばっちりサポートkeyの稲荷くんに見られた)

 

「瑠惟夏ちゃんのイベントに対しての気持ち、きっと皆んなに伝わってるよ。真面目すぎるって悪い意味で捉えがちだけど、瑠惟夏ちゃんを見ていて真面目すぎるって良い事だなって思えた。」そんなこと言われたら泣いちゃう!泣いた!

 

そうやって、優しさで包んでくれる方なんです。本当にありがとうございました。

 

<吉武くん>

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彼は私の大学の後輩で、同じアートマネジメントの研究を一緒にしていました。テナーサックス奏者でもあり、何度か一緒に演奏した仲間でもあります。(当時私はトランペットが主でした)

 

現在も北海道で活動している彼の活動をSNSでチェックしていて、作る空間が私のイメージにピッタリということで、手伝っていただきました。

 

おっちょこちょいで、心配性で、本番直前まであーだこーだ口うるさかった私にブーブー文句を垂れることなく最終的にあの空間を作り上げてくれました。(なんか色々ごめん)

 

本当に遠いところありがとうございました。最後は出演者と何故かサウナの話では意気投合しまくりで「この人たらしが!!」と思いました。これからもお互い色々あるけど頑張ろうな。

 

<祐さん>

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今回は装飾のお手伝いと、本番中カメラで撮影してくださった祐さん。出会いは沼袋SELというライブハウスでした。

 

ぱるてのんずのカリスマさんからのご紹介で、最初は私の第一弾MVの監督をしてくださった所からお世話になりっぱなしの先輩です。

 

実は今の活動のやり方などについていつもカリスマさんと祐さんにアドバイスを日頃からいただいております。既に恩を返しきれないくらいの方で、そのセンスと物作りに対しての真剣さは本当に尊敬しています。この度もお世話になりました。ありがとうございました。

 

<代官山NOMAD様>

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色々な悩みや分からないことに対していつも親身に相談に乗ってくださったり、沢山のアーティストやお客様との繋がりを作ってくださっているNOMADさん。

 

今回もあーしたいこーしたいを実現させてくださってありがとうございました!!本当に好き勝手にやらせていただきました!!笑

 

私のホームはNOMADです。この恩は絶対に成長して返していきます。これからもお世話になります。大好きです!!

 

<サポートkey Takutoさん稲荷くん>

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三人体制になって、もう1年が過ぎたんですね。あっという間の1年でした。

 

気付けば3人になってから作った曲が沢山できましたね。いつもいつも、私が持ってきた新曲のイメージを一緒に作り上げてくださって本当にありがとうございます。

 

最近はライブが終わった後に、あの2人最高だね!!なんて出演者やお客様からお声がけいただく事も増えて、嬉しいのです。

 

沢山の現場を抱えている中で、こんなに体力が必要な私の曲をいつも支えてくださって感謝しきれません。

 

これからも沢山迷惑をかけるだろうし、私がまた意味のわからんイメージを伝えてあーだこーだと時間をかけて曲を作っていくと思いますが、どうか今後ともよろしくお願いします。

 

瑠惟夏

 

選挙の演説は、「路上ライブ」と似ている

私はシンガーなので、同じように奮闘しているシンガーの友人が周りに大勢いる。

 

今日も新宿や渋谷、原宿や川崎など全国で沢山の音楽人が歌を歌い、演奏していただろう。

 

違法ではあるが、お縄を覚悟で皆自己を主張しているのだ。

 

 

音楽というのは、元を辿れば人のために作られているものではないと私は思っている。

 

自分の生き様や直面した問題、そこからどうしていきたいか、どうするべきかを自分自身に問いかけ、自問自答を行なっているのが、歌だ。

 

「なぁ、皆もそう思うだろ?」

 

は、その次の段階にあるもの。

 

そこに共感した人はその音に耳を傾けてるし、納得し、その人の生き様と照らし合わせ、口ずさむ。

 

路上ライブは、そんな発見と出会いが生まれる場所。

 

 

選挙の演説もそれと似ているのかもしれない。

 

違いといえば、国が認めているか認めていないか、車に乗りながら出来るか出来ないか。メロディがあるかないかくらいだ。

 

彼らも喉を枯らし、自分が体験したことからどうしていくべきか、どうしたいか、を主張している。

 

根本的にやっていることは同じなんだ。

 

それに共感するものもいるし、何を言っているんだと無視をするものもいる。

 

騒音だと思い、耳を塞ぐ者もいるだろう。

 

いかに路上でかゆい部分に手を届く言葉を投げかけられるかが重要であるのかもしれない。

 

そうそう、私もそう思っていた。私もその言葉が出てこなかったんだけど、つまりそれを言いたかったし感じていたの。

 

という気付きを与える事が出来た時、人の心に声が届くんだと私は思う。

 

逆に言えば、路上ライブは演説と似ている。

 

違いといえば、国が認めているか認めていないか、車に乗りながら出来るか出来ないか。メロディがあるかないかくらいだ。

 

今回の選挙はもうそろそろ終わるが、我々音楽人達の演説は明日も明後日も、死ぬまで続いていくのだろうな。と思いながら、タピオカをすすって自宅に向かった日曜日だった。

 

 

本を溜めることと売ること

札幌のライブを終えて、来てくれた身内(大学の同期や後輩、家族)に感想を聞いて回った。

 

その結果、多くの人は「上手くなった」「こんなに歌えるとは知らなかった」と嬉しいコメントが主だった。

 

ただ、私のことを良く知る(理解している)人には共通して言われたことがあった。

 

「もう少し、落ち着いて」

と言われた。

 

最初は何の事なのかは分からなかったが、どうやら私が必死に見えたらしい。生き急いでるとまで言われてしまった。

 

ゆっくりと自分の中でビールを飲みながら考えていたのだが、ホロホロしてきた頃にハッキリとしたのは、私は「心を休む」ということが出来ていなかった。

 

音楽を聴くにも、これは新曲の参考になりそうだ。とか、本を読むのもビジネス本ばかりで、空想の世界に浸ることを出来ていなかった。

 

体を休めてはいたが、何も考えないで純粋に楽しむ時間を作っていなかったことがわかった。

 

正確には「心の休め方を忘れていた」に近い。

 

後輩に言われたアドバイスとして「趣味を見つけて欲しい」と言われた。

 

たしかに歌を歌うまでは、歌が趣味だった。

 

だが今はそうではない。上を目指すものになった。だから、後輩が言うように趣味を見つけるべきだという言葉は、至極納得できた。

 

そこで、歌詞の世界観を広めるために私は空想する詩集や物語の本を読むことにした。

 

言われてからまだ3日目ばかりだけど、既に納得しながら本を読んでいる。

 

心が軽くなっているのが自分自身でも分かるくらいなので、非常に満足している。

 

「本を溜めることと売ること」とタイトルにあるが、私は本は溜めるタイプだった。

 

買って読み終わっても、売ることをせず蓄積していくばかり。

 

なんだか本が自分にとって思い出の塊のような気がして、それを手放すのは単に名残惜しかったのだ。

 

1月からルームシェアをする友人は、1冊買ったら1冊売る、というルーチンをしている。

 

最初はそれを見て、直感で薄情な奴だな、と思って見ていたけれど、

 

ゆっくり考えていたら、自分が読んで心が動かされたものを、他の人が手に取って回っていくという流れが、

 

とても美しいものに感じるようになった。

 

今私が読んでいる本は、もしかしたらパリでお髭を蓄えたおじさまが読んでいたのかも。

 

もしくは入院中の女性が、心を落ち着かせるために読んでいたのかも。

 

そう考えれば考えるほど、この循環がロマンチックに思えて、心が躍る。

 

今日は1人で、白菜の明太子マリネをつまみに白ワインを飲みながら、詩集を読んでいる。

 

あと20ページほどで読み終わるので、読み終わったら早速あの古びた古本屋にこの恋の詩集を売りに行こうと思う。